
朝晩は冷えるのに、昼間は汗ばむ――そんな季節、なんだか疲れやすいと感じませんか?
その不調、実は「寒暖差による自律神経の乱れ」が原因かもしれません。
寒暖差が身体に与える影響
私たちの身体は、気温の変化に合わせて体温を一定に保つ「恒常性」を持っています。
その調整を担っているのが、自律神経です。
自律神経は、体温・血流・発汗・心拍などを無意識にコントロールしています。
しかし、気温差が7℃以上ある日が続くと、
交感神経と副交感神経の切り替えが追いつかず、オーバーワーク状態に。
結果として――
- 頭痛や肩こり
- めまい、だるさ
- 手足の冷え
- 気分の落ち込みや不眠
といった症状が現れることがあります。
まるで“自律神経の疲労”です。
自律神経を整える3つの習慣
① 朝のリズムを作る
朝、カーテンを開けて太陽の光を浴びるだけで、体内時計がリセットされます。
光が目に入ることで「セロトニン」が分泌され、交感神経がゆるやかにオン。
一日のリズムが整い、夜の眠りも深くなります。
② 深い呼吸を意識する
寒暖差で交感神経が優位になりやすい時期は、
呼吸を整えることが副交感神経のスイッチになります。
ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。
特に「吐く時間を長くする」と、身体の緊張がほどけていきます。
③ 体を“温度差”に慣らす
急な気温変化に備えるには、体を徐々に慣らすことが大切。
少し汗ばむくらいの運動(ウォーキング・ストレッチなど)で血流を促し、
体温調整機能を「トレーニング」しておきましょう。
心と体の“ゆらぎ”を受け入れる
寒暖差のある時期は、心も体もゆらぐのが自然です。
大切なのは、「乱れた」と感じたときに無理をせず整え直すこと。
お風呂で温まる、香りを楽しむ、好きな音楽を聴く――
それも立派な“自律神経ケア”です。
自律神経は、心と体をつなぐ見えないリズム。
その声に耳を傾けることが、“整う”いちばんの近道です。